
- 1 トロンとは
- 2 トロンの歴史
- 3 トロンの現状
- 4 トロンの今後
- 5 トロンの特徴
- 6 トロンのメリット
- 7 トロンのデメリット
トロンとは?
トロンが発行している暗号資産(仮想通貨)です。
トロンはプラットフォームの名所で、トロンで使用されている暗号資産(仮想通貨)もトロンと呼びます。
NFTゲームや音楽、動画などデジタルコンテンツを自由に配信可能で、クリエイターが収益化できる仕様となっています。
イーサリアム同様に分散型アプリケーション(DApps)を構築・開発環境を提供しており、スマートコントラクトというブロックチェーン上で特定の条件を満たすと契約処理を自動化する機能を備えているプラットフォームになります。
トロンの歴史
2017年9月に中国の起業家ジャスティン・サン氏がシンガポールにトロン財団を設立しました。
ICOを実施して約70億円を資金調達しました。2018年6月にメインネットをローンチしました。
分散型コンテンツ配信を行うためにP2Pファイル共有サービス「BitTorrent(ビットトレンド)」を買収しました。
2020年
2020年はトロンがDeFiサービスを開始してステーキングやDEX(分散型取引所)のJustSwap(現:SunSwap)をリリースしました。
またトロンの手数料が安いのでイーサリアムからトロンに移行してステーブルコインのテザーを発行する割合が増加しイーサリアムを超える状況となりました。
2021年
2021年はBitTorrent Chain(BTTチェーン)を発表しました。
トロンやイーサリアム、BSCなど異なるブロックチェーンを繋ぐクロスチェーン機能を備えており、スケーラビリティ向上と相互運用性を実現します。
また引き続きトロンのテザーの流通量が増加やNFTマーケットやGameFiに参入しました。
それに伴い2021年の頭には価格が数円でしたが4月には数十円台に上がりギネス更新となりました。
12月にはジャスティン・サン氏がCEOを退任しトロンはDAO(分散型自律組織)としてさらなる分散化を目指すと表明しました。
トロンの現状
トロンはイーサリアム同様に分散型アプリケーション(DApps)やNFT(非代替性トークン)、DeFi(分散型金融)などさまざまなアプリケーション・サービス開発に必要不可欠な存在として地位を確立しています。
特にトロンでステーブルコインのテザーの発行量が全体のトップと圧倒的シェアを誇っており、テザーの発行・送金プラットフォームとして存在感を高めています。
運用開始時はデジタルコンテンツの配信やクリエイターの収益化が大きな特徴として運用をしていましたが現状は方向性が変わり、DeFiやステーブルコイン、NFTなどを主軸にしたプラットフォームになっています。
運用体制もトロン財団からTRON DAOとDAOの要素も取り入れたコミュニティ主導の新体制になったことでプラットフォームの分散化が進みWeb3に対応した組織になりました。
またビットコイン現物ETFやイーサリアム現物ETFが承認されたことやトランプ氏がアメリカ大統領選挙に勝利したこともプラス要素になります。
トロンもトロン現物ETFを申請中になりますのでで、承認されると取引所経由で株式と同じように売買することが可能になりますので、新規投資家の参入でビットコイン、イーサリアム同様にトロンの市場価値も高くなります。
2022年
2022年は1月にトロン財団を解散してコミュニティ主導の「TRON DAO」が運営管理する体制に移行しました。
5月にステーブルコイン「Decentralized USD(ディセントラライズドユーエスディー)/USDD」の発行を開始しました。
2023年
2023年は3月にSEC(米証券取引委員会)が未登録の証券取引所として運営していたとしてトロンと元CEOのジャスティン・サン氏を提訴しました。
2024年
2024年にはDeFiやNFT市場の拡大によりトロンの需要が増加し2月に21円台に上がりました。
11月には暗号資産(仮想通貨)支持派のトランプ氏がアメリカ大統領に勝利したことで暗号資産(仮想通貨)市場に追い風となる期待値もあり価格が30円台、12月には60円台に到達してギネス更新となりました。
2025年
2025年はトロンでテザーの発行・取引量が過去最大となりました。
トロンの今後
トロンはイーサリアム同様にデジタルオイルとして価値を高めており今後もWeb3.0サービスでの利用拡大が期待されます。
トロンは現状DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)やGameFiなど様々なWeb3.0サービスに利用されています。
トロンはステーブルコインの代表格のテザーの発行・送金のプラットフォームとして全体シェアのトップを取っておりますので、テザーやステーブルコイン市場の拡大に合わせてトロンの利用も増加していくと思います。
トロンはトロン財団からTRON DAOに移行して分散化の特性を強めていますが、完全なるDAOではなく元CEOのジャスティン・サン氏の意見や影響力が強い状態なので、今後組織の透明性やガバナンスの強化が求められると思います。
またSECとの裁判も一時休止となっていますので、無事和解することでユーザーの信頼を獲得して新規ユーザーの増加に繋がると思います。
Web3.0市場やサービスは日々技術が向上してアップデートしていますので、市場拡大に合わせてトロンが今まで以上に重要な役割になっていくと思います。
トロンの特徴
アイコン

通貨単位
TRX
発行上限量
上限なし
半減期
なし
コンセンサスアルゴリズム
DpoS(デリケート・プルーフ・オブ・ステーク)
チェーン名
TRON
公式サイト
分散型アプリケーション(DApps)
分散型アプリケーション(DApps)は企業・政府などの中央管理者が不在で運用できるアプリケーションです。
分散型アプリケーション(DApps)はブロックチェーンとスマートコントラクトで構築されており、透明性が高く改ざんされにくいためユーザー同士が安全に取引ができます。
スマートコントラクト
ブロックチェーン上で特定の条件を満たすと契約処理を自動化する機能です。
この機能により決済の時間短縮や改ざん防止などが可能になります。
自動化によって業務効率化や人件費削減など可能になりますので、暗号資産(仮想通貨)の送金以外にも様々な業界での応用に期待されています。
トロンのメリット
処理速度が早く低コスト
トロンは独自のコンセスアルゴリズムDPoSを採用しており他のブロックチェーンと比較して処理速度が速く、取引手数料も安く低コストとコスト削減に繋がります。
分散型アプリケーションの開発・DeFi・NFTに利用できます
トロンは分散型アプリケーション(DApps)の構築・開発環境を提供しています。
またDeFi(分散型金融)・NFT(非代替性トークン)に利用できます。
テザーの発行・送金の主流基盤となっています
トロンはステーブルコインのテザーの発行・送金のプラットフォームとして流通量が全体のトップで圧倒的シェアを誇っており主流基盤となっています。
トロンのデメリット
DAOとしては運営体制に問題があります
トロン財団からTRON DAOに移行してコミュニティ主導の運用体制を目指していますが、元CEOのジャスティン・サン氏の影響力が強く反映されているため、DAOとしては運営体制に問題あります。
規制リスク
SEC(米証券取引委員会)が未登録の証券取引所として運営していたとしてトロンと元CEOのジャスティン・サン氏を提訴しており一時休止となっており未解決なので、裁判の結果次第ではトロンが規制を受ける可能性があります。
イーサリアムの存在
トロンのスマートコントラクトを活用して様々なサービスが誕生していますが、イーサリアムが圧倒的シェアを誇っており市場の覇権争いも激しくなっています。

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今回はトロンついてご説明します。
トロンの歴史・現状・今後について簡潔に説明しておりますので、サクッと内容を理解したい方にオススメです。