
- 1 トンコインとは
- 2 トンコインの歴史
- 3 トンコインの現状
- 4 トンコインの今後
- 5 トンコインの特徴
- 6 トンコインのメリット
- 7 トンコインのデメリット
トンコインとは?
TON財団が発行している暗号資産(仮想通貨)です。
トンコインはプラットフォームの名所で、トンコインで使用されている暗号資産(仮想通貨)もTON(トンコイン)と呼びます。
メッセージアプリTelegram(テレグラム)で使用されており、Telegramはセキュリティの高いメッセージアプリとして世界中で利用されています。
トンコインの歴史
2018年に世界中で利用されているメッセージアプリのテレグラム社がブロックチェーンTON(Telegram Open Network)を発表しました。
同年ICOを実施して約17億ドルを資金調達しました。当初はトークン名をGramと呼んでいました。
2019年にSEC(米証券取引委員会)が「Gramは証券に該当する」としてテレグラム社に対してICOの中止を求める起訴を提訴してTelegramが公開延期となりました。
2020年
2020年はSECとの規制によりテレグラム社はTONの開発を撤退し投資家に資金を返還しました。
2021年
2021年はテレグラム社とTONのファンで構成されたTON財団にプロジェクトが引き継がれ現在のトンコインとして再始動しました。
トークンの名所もGramからトンコインに変更し、TON(The Open Network)になりました。
トンコインの現状
トンコインはメッセージアプリのテレグラムの暗号資産(仮想通貨)として注目されています。
テレグラムと連携を強化してテレグラム内でトンコインの活用幅が広がり存在感を高めています。
テレグラムは世界中で利用されているメッセージアプリになりますので、連携を強化したことでテレグラムのユーザーを獲得して認知度が拡大しています。
その他使用用途としてはDeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)、ステーキング、決済手段として活用されエコシステムを拡大しています。
アップデートをして機能面も向上や組織としても新CEOが就任し新体制となっています。
またテレグラム社はイーロン・マスク氏がCEOのxAI社と提携してテレグラムに生成AIのGrowを搭載し注目されています。
テレグラムや提携先の企業と連携強化をすることでトンコインの活用幅も拡大して市場価値が高くなっています。
2022年
2022年は10月にはテレグラムのアプリにトンコインの保管・購入や送金が可能になり利便性が向上しました。
2022年の頭には価格が数十円でしたが11月には500円台に高騰して最高値更新となりました。
2023年
2023年は9月にテレグラムが公式にトンコインと提携を発表しました。
テレグラムのプラットフォームでトンコインがブロックチェーン基盤となりました。
時価総額ランキング上位にランクインしました。
2024年
2024年は1月にテレグラムの広告プラットフォームの支払い手段にトンコインが採用されました。
テレグラム内での需要拡大やDeFiやNFT市場の拡大によりトンコインの需要が増加し4月に1,100円台、5月に1,200円台に到達し最高値更新しました。
2025年
2025年は4月に暗号資産決済企業のMoonPay(ムーンペイ)の共同創業者のマックス・クラウン氏が新CEOに就任しました。
トンコインの今後
トンコインはメッセージアプリのテレグラムと連携強化して価値を高め利用拡大が期待されています。
テレグラム内では既に基盤通貨としてトンコインは地位を確立していますので、テレグラム社が今後様々な企業とWeb3関連の連携を強めることで相乗効果でトンコインの活用も拡大していくと思います。
その他機能面も向上しておりDeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)市場でも活用幅が広がっています。
一方で現状テレグラムに依存している状況ではありますので、今後のテレグラムの状況次第ではトンコインの市場価値も大きく左右されます。
テレグラム以外での市場価値を高めることが出来ればトンコインの需要が増加して市場が拡大してくと思います。
トンコインの特徴
アイコン

通貨単位
TON
発行上限量
なし
半減期
なし
コンセンサスアルゴリズム
PoS(プルーフ・オブ・ステーク)
チェーン名
The Open Network
公式サイト
マルチチェーン
トンコインはマルチチェーンとワークチェーンとシャードチェーンの3種類の異なるブロックチェーンで構成されています。
マルチチェーン
トンコインのメインチェーンで全体の運営を支えています。
ワークチェーン
独自ルールを持つアプリケーションを動かすためのブロックチェーン。
シャードチェーン
シャーディングより分割されたワークチェーン。高速で処理するためのブロックチェーン。
分散型アプリケーション(DApps)
分散型アプリケーション(DApps)は企業・政府などの中央管理者が不在で運用できるアプリケーションです。
分散型アプリケーション(DApps)はブロックチェーンとスマートコントラクトで構築されており、透明性が高く改ざんされにくいためユーザー同士が安全に取引ができます。
スマートコントラクト
ブロックチェーン上で特定の条件を満たすと契約処理を自動化する機能です。
この機能により決済の時間短縮や改ざん防止などが可能になります。
自動化によって業務効率化や人件費削減など可能になりますので、暗号資産(仮想通貨)の送金以外にも様々な業界での応用に期待されています。
トンコインのメリット
処理速度が速く低コスト
トンコインは独自のコンセスアルゴリズムTONを採用しており他のブロックチェーンと比較して圧倒的に処理速度が速く、取引手数料も安く低コストとコスト削減に繋がります。
テレグラムに利用できます
メッセージアプリのテレグラムでトンコインの購入や管理、決済、ユーザー同士で送金など様々な用途で利用することができます。
分散型アプリケーションの開発・DeFi・NFTに利用できます
トンコインは分散型アプリケーション(DApps)の構築・開発環境を提供しています。またDeFi(分散型金融)・NFT(非代替性トークン)に利用できます。
トンコインのデメリット
テレグラムに依存している
トンコインはテレグラムに依存しているためテレグラムの運用状況や業績にトンコインの市場価値も大きく影響を受けますので、テレグラムに問題が起こった際に価格が暴落する可能性があります。
プログラミング言語の難易度が高いです
トンコインのスマートコントラクトは、FunCやTactという独自のプログラミング言語を使っていますので、一般的なプログラミング言語と比較して習得が難しく難易度が高いです。
競合他社の存在
トンコインの独自技術と同じように処理速度が速く低コストの暗号資産が多数存在していますので、機能面の差別化を図るなど市場の覇権争いも激しくなります。

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今回はトンコインについてご説明します。
トンコインの歴史・現状・今後について簡潔に説明しておりますので、サクッと内容を理解したい方にオススメです。