
- 1 チェーンリンクとは
- 2 チェーンリンクの歴史
- 3 チェーンリンクの現状
- 4 チェーンリンクの今後
- 5 チェーンリンクの特徴
- 6 チェーンリンクのメリット
- 7 チェーンリンクのデメリット
チェーンリンクとは?
チェーンリンクが発行している暗号資産(仮想通貨)です。
チェーンリンクはプラットフォームの名所で、チェーンリンクで使用されている暗号資産(仮想通貨)をLINK(リンク)と呼びます。
分散型オラクルサービスによりブロックチェーン上のスマートコントラクト(オンチェーン)とブロックチェーンの外部情報(オフチェーン)を繋ぐことができる特徴があります。
スマートコントラクト単体ではオフチェーンと接続できないためスマートコントラクトの補完や活用幅を広げる役割を果たしています。
チェーンリンクの歴史
チェーンリンクはセルゲイ・ナザロフ氏とスティーブ・エリス氏がスマートコントラクトと外部APIを接続する「SmartContract.com」というチェーンリンクの前身プロジェクトを開始しました。
2017年9月にICOを実施して約35億円を資金調達しました。2019年5月にメインネットをローンチしました。
2020年
2020年はDeFi(分散型金融)ブームとなりチェーンリンクの活用が増加しました。
同年大手企業のGoogle CloudやSWIFT(国際銀行間通信協会)がチェーンリンクと提携しました。
8月には数百円台から2,000円台に上がり最高値更新となりました。時価総額ランキング上位にランクインしました。
2021年
2021年は4月にチェーンリンク2.0でハイブリッドスマートコントラクトというオンチェーンとオフチェーンの性能を向上させてより効率的なスマートコントラクトを実装する内容を発表しました。
それに伴い価格が4月には4,000円台に上がり5月には5,000円台に到達して最高値更新となりました。
チェーンリンクの現状
チェーンリンクは分散型オラクルサービスとしてスマートコントラクトと外部情報を接続する重要な役割となっています。
ブロックチェーンと外部情報を安全に接続し主にDeFi(分散型金融)や保険、サプライチェーン、NFT(非代替性トークン)など様々な分野で活用されエコシステムを拡大しています。
特にチェーンリンクの異なるブロックチェーン間の資産やデータ通信の相互運用を可能にするCCIP(クロスチェーン相互運用性プロトコル)の導入が進み、DeFIや金融機関、企業の実用化が広がっています。
CCIPの技術は既にSWIFT(国際銀行間通信協会)やJPモルガンなど複数の金融企業が検証・採用をしており日々サービス拡大に向けて実験が進められています。
RWA(現物資産)をトークン化する際にCCIPが活用されていますので、RWA市場の拡大に大きく影響を与えています。
またチェーンリンクはテザーやUSDコインなどステーブルコインの技術にも活用されており、近年ステーブルコイン市場に参入したリップルのRLUSDもチェーンリンクを採用すると発表しステーブルコイン市場の拡大にも貢献しています。
このようにチェーンリンクは既存のWeb2企業とWeb3の技術を繋げてブロックチェーンの活用幅を広げて価値を高めチェーンリンクの市場を拡大しています。
2022年
2022年はロシアのウクライナ侵攻が始まったことや金融緩和の影響で世界的にインフレが起こりチェーンリンクの価格が1,000円台まで暴落しました。
12月にはチェーンリンクにステーキングサービスが導入されました。
2023年
2023年は7月にCCIP(クロスチェーン相互運用性プロトコル)という異なるブロックチェーン間で資産やデータの相互運用を可能にするプロトコルをローンチしました。
9月にSWIFTと提携してRWA(現物資産)のトークン化の実験を行い成功して注目を集めました。
またNFT市場の拡大や暗号資産全体の価格が徐々に上がりチェーンリンクの価格が2,000円台まで回復しました。
2024年
2024年はDeFiやNFT市場の拡大によりチェーンリンクの需要が増加し2月に3,000円台に上がりました。
11月には暗号資産(仮想通貨)支持派のトランプ氏がアメリカ大統領に勝利したことで暗号資産(仮想通貨)市場に追い風となる期待値もあり12月には4,000円台に到達して最高値更新となりました。
またCCIPの活用が強化されRWAのトークン化が拡大しました。
チェーンリンクの今後
チェーンリンクは今後もブロックチェーンと外部情報を繋ぐ重要な役割として利用拡大が期待されています。
引き続きDeFi(分散型金融)や保険、サプライチェーン、NFT(非代替性トークン)などの業界の活用が増加すると思いますが、特にCCIP(クロスチェーン相互運用性プロトコル)の需要は今まで以上に広がりDeFi、RWA(現物資産)、ステーブルコインを筆頭に様々な分野で活用されていくと思います。
また今後世界各国の金融機関や大手企業がWeb3業界に参入することでチェーンリンクとの連携も増加して現実世界のデータを活用した新たなサービスの誕生も期待されています。
チェーンリンクはブロックチェーンの活用や可能性を広げるために必要不可欠な暗号資産となっておりますが、チェーンリンクの競合の暗号資産も複数存在していますので機能面を向上させて差別化も必要になります。
Web3.0市場やサービスは日々技術が向上してアップデートしていますので、市場拡大に合わせてチェーンリンクが今まで以上に重要や役割になっていくと思います。
チェーンリンクの特徴
アイコン

通貨単位
LINK
発行上限量
10億枚
半減期
なし
コンセンサスアルゴリズム
PoS(プルーフ・オブ・ステーク)
チェーン名
Ethereum
公式サイト
分散型オラクルネットワーク
ブロックチェーン上のスマートコントラクト(オンチェーン)とブロックチェーンの外部情報(オフチェーン)を接続することができる機能です。
複数のノードからまとめてデータを収集して検証を行い障害点を排除することで信頼性の高いデータの読み込みができます。
CCIP(クロスチェーン相互運用性プロトコル)
チェーンリンクが開発した異なるブロックチェーン間で安全に資産やデータの相互運用を可能にするプロトコルです。
チェーンリンクのメリット
現実世界のデータをブロックチェーンに接続できる
チェーンリンクの分散型オラクルネットワークにより現実世界のデータをブロックチェーン上のスマートコントラクトに接続することができますので、DeFiや保険、サプライチェーン、NFTなどの分野で活用が可能になります。
異なるブロックチェーン同士を接続してデータを転送できる
チェーンリンクのCCIPにより異なるブロックチェーン同士を接続して安全に資産やデータの転送することができますので、DeFiやRWAのトークン化、ステーブルコインなどの分野で活用が可能になります。
大手企業や金融機関と提携している
Google CloudやSWIFT、JPモルガンなど大手企業や金融機関と提携しておりチェーンリンクを活用してプロジェクトの実用化に受けて開発・実験が進められています。
チェーンリンクのデメリット
分散型オラクルに依存のリスク
分散型オラクルネットワークを活用している各種サービスは分散型オラクルに依存している状況になりますので、分散型オラクルにエラーや不正行為があった場合、誤った情報で契約が実行されるリスクがあります。
競合他社の存在
分散型オラクルに関する競合の暗号資産(仮想通貨)やプロジェクトが誕生していますので、機能面の差別化を図るなど市場の覇権争いも激しくなります。
専門的な知識が必要なため利用する難易度が高いです
チェーンリンクの分散型オラクルやスマートコントラクト、CCIPの仕組みを理解するには専門的な知識が必要なため、初心者が利用するためには習得が難しく難易度が高いです。

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今回はチェーンリンクについてご説明します。
チェーンリンクの歴史・現状・今後について簡潔に説明しておりますので、サクッと内容を理解したい方にオススメです。